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2025年度 ネットワーク形成事業助成交流セミナーの写真

category : お知らせ, 贈呈式・交流会 2025.11.5

7月11日(金) 「2025度 ネットワーク形成事業助成交流セミナー」をホテルポールスター札幌にて開催いたしました。ご多用のところ、ご出席いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

今年度助成金を受領された新規プロジェクト5団体、継続プロジェクト6団体、終了プロジェクト1団体による2024年度活動報告プレゼンテーションのあと、新規プロジェクトへのアドバイスタイムとして、グループディスカッションを行いました。後半は、過年度受領者よりこれまでの活動を紹介していただくゲストスピーチと学びの時間と題するセミナーを行いました。

過年度プロジェクトにもご出席をいただき、総勢45名で行われた交流セミナーの様子を写真にてご紹介いたします。

<受付の様子>

<お知らせ>~アプリ開発について~

秋山財団の助成を通じて新たな繋がりを形成する機会をつくる事も財団としてのアウトリーチ活動であり、今後の財団事業の方向性、果たすべき役割と考え、このたび受領者間のネットワーク形成拡大にむけたアプリ開発をお願いすることとなりました。
分野・領域、活動するフィールド等の違いを越えて大きな視点からコラボレーションを実現・展開していくためにも、皆様のご協力をいただきたく、チラシを配布してお知らせいたしました。

  宮澤洋子 選考委員と㈱テックサプライ 時津宝生さん
  からのお知らせ

     アプリ「Newgate」のチラシ

<開会>

      司会進行は 坂本純科 評議員

<理事長挨拶>

      秋山孝二 理事長のご挨拶
  19団体32名と財団関係者13名 合計45名が出席

<選考委員長挨拶>

      内山到 選考委員長のご挨拶

◆終了プロジェクト活動報告

《2022年度~2024年度》
プロジェクト名:高校生・大学生向け創業支援ネットワーク形成プロジェクト

   代表者 浜中裕之さんによる発表
 NPO法人きたのわ
宮本奏さんからの質問

◆継続プロジェクト活動報告

《2023年度~2025年度》
プロジェクト名:近未来地域課題解決・広域型地学協働プロジェクト

    責任者 谷井貞夫さんによる発表
(一社)未来教育サポートの松井麻美さんからの質問

《2023年度~2025年度》
プロジェクト名:女性アスリートの心身をサポートするワンストップ型                    
                        web相談窓口開設プロジェクト

    代表者 後藤佳子さんによる発表
 ㈱やまのかいしゃ
永田勝之さんからの質問

《2023年度~2025年度》
プロジェクト名:劇場を拠点とする多文化共生のための対話の場の創出

 代表者 平田未季さんによる発表
 東京大学大学院
田中俊介さんからの質問

《2023年度~2025年度》
プロジェクト名:ミツバチがつなぐヒトとマチ
             ~都市型養蜂からサスティナブルなまちづくりへ~

    責任者 本田真琴さんによる発表
 いのちのもり合同会社
 三浦智奈美さんからの質問

《2024年度~2026年度》
プロジェクト名:いのちと地域をつなぐ食!地域をつくるまおいごはん!          

    責任者 石原明美さんによる発表
   NPO法人きたのわ 中村陽子さんからの質問

《2024年度~2026年度》
プロジェクト名:プロギングin北海道~足元から世界を繋ぐ~

      代表者 菅原康平さんによる発表
 NPO法人まおい学びのさと
 井上淳生さんからの質問

◆新規プロジェクト紹介

《2025年度~2026年度》
プロジェクト名:地域と若者が共創する持続可能なネットワーク形成プロジェクト

    代表者 下沢杏奈さんによる発表
   チームM(北見) 菅野典子さんからの質問

《2025年度》
プロジェクト名:北の高校生会議2.0

 代表者 武田祐貴さん、プラットホームメンバー
      酒井結鶴さんによる発表
 NPO法人まおい学びのさと
小塚雅志さんからの質問

《2025年度~2027年度》
プロジェクト名:よいち未来共創プロジェクト~エネルギーの自助と共助で創る安心

 代表者 大倉準さん
 責任者 大崎美佳さん
 による発表
 (一社)身体開発研究機構 瀧澤一騎さんからの質問

《2025年度~2027年度》
プロジェクト名:中学生・高校生・大学生の「探究できるアンケートフォーム」
         プロジェクト

     代表者 髙橋陸斗さんによる発表
 日本赤十字北海道看護大学
根本昌宏さんからの質問
 

《2025年度~2027年度》
プロジェクト名:リジェネラティブな「にわとり」ネットワークの構築

    代表者 渋谷崇史さんによる発表
 いのちのもり合同会社 前川泉さんからの質問

◆アドバイスタイム

2025年度 新規受領プロジェクト活動内容の発表を聞き、そこから見えてくる課題などについて参加者から情報提供やアドバイスをいただきながら、それぞれの活動に寄り添いう時間となりました。
事前にヒアリングしたディスカッションテーマは以下の通りです。

〈参加者からの感想〉

・自由に話せる時間は貴重でした。ただ、全体で交流することはできませんでしたので、もっとファシリテートされているといいかもしれません。
・交流は出来たが、アドバイスタイムとしては効果的に活用できなかったかもしれない。事前にテーマを頂いていたためそれなりの心づもりで参加したが、具体的な展開には至らなかったのが心残りである。どこかで、フォローされることを期待したい。
・数々のことを経験されている方々に聞いたことにより課題と解決策が明確になったので良かったです。
・個々のプロジェクトで共通する課題はあると思うがなかなか解決の糸口を見つけるのは難しいと思った。
・圧倒的に時間が足りずに用意した質問はできずに終わりました。
・皆さん親身に、また惜しみなくご自身の経験をお話しくださりありがたかったです。
・具体的に打診するスポンサー先や協力先など、教えていただくことができて大変参考になりました!
・同じ時間数で人数がもう1名か2名少ないグループでしたらもう少しお話しが深まったかもしれません。
・テーブルの組に関わらず開催後に質問者がアドバイスを得られるような仕組みがあっても良いかもしれません。
・何が必要かや、一方で自分らのプロジェクトのどの部分が誤解されやすいのかわかり、今後の進め方の参考になりました。
・誰かが質問者であり誰かが一方的に答えるという開始ではなく、全員参加のディスカッションになったことが良かったです。


◆ゲストスピーチ

木野 哲也 氏 (飛生アートコミュニティーディレクター、文化芸術プランナー)

テーマ:「土地の記憶」を巡る

2017年度~2019年度 ネットワーク形成事業助成A 受領プロジェクト責任者

プロジェクト名:世代をつなぐ森づくりプロジェクトと芸術祭

白老町の過疎集落で継続されている森づくりと芸術祭の活動を軸とし、地域の歴史風土や地理、生活に着目したリサーチを深めると同時に、近隣地域とのネットワークの形成強化に努めるプロジェクト。

 NPO法人まおい学びのさと 井上淳生さんからの質問

NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト
大崎美佳さんからの質問

〈参加者からの感想〉
・同じ空間で同じ景色を通して互いが言葉を交わさなくても感応しあえる、アートにはそんな力があるのだと改めて気づかされました。木野さんの人と土地への優しい眼差しを通して、自分も優しい気持ちになれました。
・きちんと展開しながらも、主催者や参加者がワクワクする気持ちが伝わってきて大変興味深かったです。とても温かい気持ちになりました。
・言葉にリアリティがあって、実践しているからこそ生まれている言葉ばかりで素晴らしいと思いました。
・木野さんのお話からは、地域に住む一人一人の生き様を表現する力をお持ちだな、アーティストというのはこういう力を持つ人だなと感じました。自分を見つめ直す時間が始まるというか、そんな作用を触れる人に起こさせるのが不思議だと思いました。
・「もしかしたらここはこうだったかもしれない」「かつてここにこれがあったかもしれない」といった想像をしてみること、想像ができることは本当に大事なことと感じます。そしてそれは何かに作られたもの (操作されたもの) ではなく、本当にあったこと、そこに生きた人の上で語られることが重要であると感じました。
・ぐっと引き込ませるような木野さんのお話にすっかり聞き入ってしまいました。リラックスして聞ける雰囲気や声かけが嬉しかったです。木野さんのどのプロジェクトもしっかり想いと背景と敬意が前提にあるところに強く共感しました。
・歴史を踏まえつつ進めることの大切さを学びました。
・とても面白い取り組みと、その背後の物語に引き込まれました。かつての写真を建物の壁に貼る、街中を美術館にしてしまう取り組み、ぜひ自分たちのところでもやってみたいです。
・一人で一つの時間を使えるほど探求し続けられるものに出会いたいと思いました。
・素晴らしい事例で学びが深まりました。
・とても面白くて北海道に対する愛情が増えました。
・普段知ることの少ない取り組みについて詳しく知る機会となりました。


◆学びの時間

・ 荒谷 明子 選考委員 (有限会社メノビレッジ長沼 代表取締役)

テーマ:命の本質を告げる大地再生(リジェネラティブ)農業

 土には、目に見えない小さな生きものたちを含め、多様な命が息づいています。それぞれの生きものは、自ら生き残るために競争し奪い合っていると私たちは教えられてきました。農業においては、作物の生育を邪魔するとして雑草や病害虫は駆除されるのが当たり前です。でも本当にそうでしょうか。人間から見ると害を及ぼしているように見えるそれらのものが、なぜ今ここに発生しているのかを注意深く観察していくと、全く違う世界が見えてきます。土には、絶えずそこに不足しているものを補う生き物がきて、活発に活動することで動いています。多様な生き物がそれぞれの役割を差し出しあって、土の健康が保たれていきます。その姿に出会う度に、命の本質は「競争と奪い合い」ではなく「共生と分かち合い」だと教えられます。
 大地再生(リジェネラティブ)農業は、土に住む生き物の働きを邪魔しないために、耕耘を最小限にすることや肥料を入れない農業ですが、そうすることで大気中の二酸化炭素が植物の体を通して根の先から液体炭素として土の中に貯留されていくことがわかっており、地球温暖化問題の解決策ともなる農業です。

    北海道札幌工業高等学校 武田祐貴さんからの質問

〈参加者からの感想〉
・元気と希望を頂いた。自分の足元は可能性の塊であることがわかって良かった。周囲の自然との向き合い方の具体が分かったことは、何よりの収穫であった。
・すごくよかった。難しい話かなとはじめは思ったが、自分たちの活動にもリンクする、まさしく「学びの時間」だった。
・植物のように人間も助け合いながら成長が著しいことがすごく興味深いです。農業の歴史はこんなに長いのに、まだ伸びしろがありますよね。楽しみしています。
・事業を長い時間&大きなスケールで捉える考え方は、私たちの事業にとってもとても大切な視座だと思いお話を伺いました。人材育成の分野でもリジェネラティブを考えてみようと思います。
・農業のお話ではありましたが、人間社会のお話を聞いているようでした。「多様なものが隣り合っていることで育つ」「ひとつずつと混ぜたものでは混ぜたものの方がよく育つ」といった内容に救われる想いがしました。
・命に対する考え方、自然との共生についての考え方を改めて深めることができました。
・明子さんの紙芝居を見ながらのお話もとてもわかりやすかったです。溢れでる想いに触れて私も元気をもらいました。私たちの講座においても「自然界をまねる」という前提は確認しておきたいです。
・毎回分野の違うゲストが良いと面白いと思いました。
・情報を発信されていても、なかなか気づくことができません。気づかせるきっかけを作っていただいていることに心より感謝します。
・「生命」が、ネットワーク助成プロジェクトの皆さんに共通する原点の一つだということを強く意識する時間でした。この話題を共有する時間を設けてくださりありがとうございました。
・根も心も繋がっていることを改めて感じました。農法のお話からは、自然の摂理に様々な意味があることを改めて感じました。
・同じ志をもって取り組んでいるテーマであり、具体と抽象の話のバランスが非常にとれていて、勉強になりましたし刺激にもなりました。
・話したい話題が多く、なかなか触れる時間がなかったのが惜しいです。大人の方と興味のある話題について話し合いができるのは本当に楽しいと思いました。

<閉会>

◆集合写真

(上段左から)
根本さん、神監事、秋山理事長、井上さん、谷井さん、内山選考委員長、秋山(晃)評議員、小塚さん、棚橋選考委員、宮本さん、本田さん、瀧澤さん、浜中さん、木野さん

(中段左から)
事務局・岩﨑、永田さん、宮澤選考委員、石本理事、荒谷選考員、石原さん、湯浅評議員、健名さん、松井さん、菅野さん、後藤さん、平田さん、中村さん、三浦さん、前川さん、坂本評議員、桜井事務局長

(下段左から)
菅原さん、舒さん、髙橋さん、渋谷さん、前田さん、酒井さん、武田さん、田中さん、大倉さん、大崎さん、下沢さん、多久島さん(撮影:吉田カメラマン@Studio Green)

◆自由交流会

自由交流では参加者同士が積極的に対話し、発表の中だけでは知ることのできない人柄や活動にかける想いなどを共有することができ「繋がり=ネットワーク」を生むための有機的で貴重な出会いの時間となりました。また、毎年継続的に開催していることで、今後の協力体制についてゆっくり話すことにより、信頼関係を構築できたと評価していただきました。

今年度も終始アットホームな雰囲気の中、プロジェクト活動に真摯に向き合い、熱意をもって取り組んでいる参加者よりたくさんのご感想をいただきました。

〈参加者からの感想〉
・助成期間中のプロジェクトのご報告から、その内容がとても興味深いと同時に着実に前進していらっしゃることを知ることができてとても嬉しい気持ちになりました。
・今回の交流セミナーは、個人的に超最高でした!五感で聴き心身に効く(響く)内容だったからかもしれないと思いました。
・北の高校生会議の若者たちには、生き物として生と性についての課題を自分事として探求して欲しい、健やかな人生のためにプレコンセクションケアの重要性を伝えたいと思いました。
・今後も私達の活動を丁寧に続け、良いご報告ができるように頑張りたいです。ありがとうございました。
・毎回刺激をいただける良い機会となっていて感謝です。
・貴重な交流するチャンスをいただき大変有意義な時間でした。誠にありがとうございました。早めに交流アプリを活用したい気持ちです(笑)!
・いつもとても丁寧な運営を誠にありがとうございます。歴代の活動も感じる深みのある時間でした。
・大変有意義な時間を過ごせたことに感謝いたします。ご負担もあるかと思いますがぜひボリュームを増やしていただけると嬉しいです。
・ご準備ありがとうございました。とても有意義な時間でした。同じような取り組みをしているプロジェクト同士を同じ席にしていただいたことが伝わってきました。おかげさまでよい出会いがありました。ただ、時間が足りなかったです。
・助成期間を終了しても継続して事業を続けておられる皆さんの姿を見て、自分たちの「この先」をイメージするのに役立ったと感じます。
・事務局側できっちり時間配分を考え測ってもらえているので、参加者や発表者は集中して自由に話すことができます。
・それぞれの活動に真摯に向き合っている素敵な方々が集まり、想いと熱意、実際に乗り越えてこられてきた経緯もがありました。どの方のお話からも、勇気をいただくことができました。
・若い方たちが頑張ってらっしゃる姿、頼もしく感じました。ずっと継続して活動されてる団体の皆様に刺激をいただきました。
・主催関係者のみなさまの労に感謝申し上げます。秋山財団ならではの魅力にあふれた会でした。
・会場と共にプログラムを整えていただき、ありがとうございました。テーブルごとのファシリテーションも用意されていて、とても有意義なディスカッションが出来ました。ゲストによるスピーチも学びも、とても有意義でした。
・温かい皆様のおかげで、本当に楽しく、思い出深く、有意義な時間を過ごすことができました。一人ひとりとの出会いが心に深く刻まれ、再びお会いできる日を心待ちにしております。

これからも活動報告などを通じて、皆さまとのご縁を大切にして参ります。
次回もお目にかかれますことを心待ちにしております。(秋山財団 事務局)

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